そう、それは7年前の夏。久しぶりのサヤマコンバンドのライブとあって
会場のイタリアンダイニングバーの狭い店内は、立ち見客も出る程の盛り上がり
を見せていた。
2セット目が終わりステージ脇にギターを置き、速いテンポの曲中心だった2セット目の余韻と
火照ったカラダを冷やす為、飲み物を貰おうと店のマスターがシェーカーを振るカウンターへ。
「いや~コンちゃん、久々のライブだけど相変わらずキレキレの演奏
だねぇ、お客も結構入ってるいし・・・あっ、なんか飲む?」とマスター。
「まぁ久々だから友達もたくさん来てくれたからさ・・・ソルティドッグの塩抜きね」と
返すと「コンちゃんソレはブルドッグって前にも教えたでしょ・・・ホイどうぞ・・・」
マスターが注いだ”ソルティードッグ塩抜き”のグラスを口元に近づけた瞬間、
懐かしくそして馴染みのある声が僕の名を呼んだ。
「コ~ンちゃん、久しぶり」
その声の主は夏美。何度も別れてはヨリを戻したりを繰り返し、数年前に連絡が途絶えた
いわゆる「元カノ」だ。彼女の外見は別れた当時とさほど変わりなく、しいていえば
少し化粧が上手くなったという印象か。
「んっ!・・・ああ、久しぶりだね、元気そうでなにより」僕の少し狼狽した表情を察した彼女は
「な~に神妙な表情してるのよ!久しぶりに『元カノ』が会いにきてあげたのに」と笑顔で
応えた。「少し前にこの店のスケジュールを見たらコンちゃんの名前があってさ、
なんか顔が見たくなってね」と続けた。人当たりも良く友達も多いが比較的出不精
な彼女のコトだ、「何かあったの?」と尋ねそうになるのを堪え、グラスを片手に
彼女を店の奥のテーブルへと誘った。
な彼女のコトだ、「何かあったの?」と尋ねそうになるのを堪え、グラスを片手に
彼女を店の奥のテーブルへと誘った。
アンティークのステンドグラスで作られたランプシェードの滲んだ光が当時の思い出を
鮮明に思い出させる。昔話も落ち着き、しばしの沈黙が二人を包む。そして僕が3セット目
の準備をしようと席を立とうとした瞬間、放った彼女の一言
「あのね、あたし結婚するんだ」
そしてこう続けた「やっぱりさ、コンちゃんとは一番長かったし、なんて言うかさ、一言報告
だけでもしたかったんだよね」突然の思いがけない、いや薄々感づいてはいたが実際に告白
されると「そう・・・そっか、幸せなんだ、そっか、良かった」僕はこう応えるのが精一杯だった。
ギターのストラップを掛け、ぼちぼち3セット目が始まるかのタイミングで支払いを済ませた
彼女と目が合った。そして微笑みながらこう口元が動いた「あ・り・が・と・う」と。
小さく手を振りながら店を出て行った彼女はとても幸せそうだった。
「え~、3セット目の最初の曲は元々今夜の演奏リストには無いJAZZ以外の曲です。
ジャクソン5の『I'LL BE THERE』」
もちろんそれは彼女の大好きだった思い出の曲。
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あまりにもブログネタが無いので、20歳くらいに初めてJAZZクラブに当時の師匠のライブ
を聴きに行った時に思いついた98%妄想ストーリーを書いてしまいました。
まああとの2%くらいは・・・・ですかね。
先日所要で近隣では一番の高さのビルに入った際に「もしかしたら最上階に上がれる
んじゃないか」と思いコッソリと(?)エレベーターに乗りました。
そこには杉並一の絶景が待ってました。
地上18階からの眺望。
中央線の先に肉眼でも薄く東京スカイツリーが見えるんですよ。
う~む、だんだんとこのブログの方向性が分からなくなってしまった。
多分カバン作家NO.1のフリースタイルブログだと自負しております。
次回はなんとかカバン屋らしく製作に関するコトを書きたいと思います。
はいはい、モーソーはこのぐらいにして、
返信削除仕事仕事!
きなこママさんお疲れちゃんです。
返信削除最近は妄想くらいしか楽しいコトがナイんですよね。イメージ的には「マッチ売りの少女が寒さに震えてマッチ擦って妄想しながら息絶える」感じですね。
妄想の自由バンザイ!!!。